もしかして声フェチかもしれない

好きなものを好きなだけ。

「青春のエキサイトメント」 感想(前半)

 

前回の続きです。

 

1. 憧れてきたんだ

前奏のギターからもう楽しい。

わくわくが止まらないぜ。

こんなキャッチーなメロディーなのに、一行目で既に死んでる人の話始まったし、その墓堀りおこそうとしてるぞ。

笑顔で掘り起こしてそうで怖い…

まさか「ブタ箱」という単語が出てくると思わなかった…中々ハードな歌詞ですね

でもメロディーの明るさがいい感じに思考を麻痺させてくれる。

あいみょんのことはほとんど知らないけど、彼女にも目指したきっかけってものがあったんだなぁと思わせてくれる。取り繕わないストレートな歌詞は怖いけど、反対に純粋な思いがすごく伝わってくる。

 

 

2. 生きていたんだよな

この曲がアルバムの中で1番好きかもしれない。ラップ調っていうんですかね。セリフのような歌詞が細やかな情景を浮かび上がらせる。

前奏の流れだと静かな歌が始まるのかな、と思うけどこのメロディーでガラッと雰囲気が変わって輪郭がくっきり見える。

かなりセリフ調の歌詞が長いから、そのまま行くのかと思ったら「綺麗で」で一気に雰囲気を変えてくる。

サビの「生きて」の連続で生きて欲しいというメッセージかと思いきや「いたんだよな」で、主人公の女の子にそっと寄り添ってるのが分かる。よく辛い人に向けた「生きろ」というメッセージの曲はあるけど、死んでしまった人に向けての曲ってあんまりない気がします。

「精一杯勇気を振り絞って彼女は空を飛んだ」という歌詞もあるし、自殺を肯定してるとも捉えられるけどそういうことじゃないと思う。

きっと私よりも響く人たちはいっぱいいると思うし、そういう非難されがちな人達の支えになる歌じゃないかな、と思います。

 

 

3.  君はロックを聴かない

ふと気づいたらサビを口ずさんでます。

スピッツ感がありますよね。耳にスッと入ってくる。

「手を叩く合図」と「雑なサプライズ」で韻を踏んでるのが最高に気持ちいい。

「埃まみれのドーナツ盤」というレコードを思わせる言葉選びも好きです。

少し昔を思わせる曲全体の雰囲気がとても落ち着きます。

これは私が気づいたんじゃないんですけど、サビのところの「ロックなんて聴かない〜」の後に続くフレーズがだんだんと変化してるんですよね。

少しでも僕に近づいてほしい→あと少し僕に近づいてほしい→恋人のように寄り添ってほしい

 

この曲の僕は基本的に消極的だと予想するんですけど、ここの部分で欲が見えて、人間らしくて微笑ましくないですか。(この僕が何歳かは置いとく)

 

 

4. マトリョーシカ

  前曲とガラッと変わりました。

スピッツっぽさから椎名林檎っぽさかな…?

マトリョーシカ」のところの音程が好きです。ちょっと不安定な。カラオケで歌うの難しそう。

明かりのあまり差さない部屋のベッドの上で黒髪の女の子が白いノースリーブを着て膝抱えて座ってるイメージですかね。でも爪には真っ赤なマニキュアが塗られてる。その赤が彼女の本当の部分で…みたいな。

うーん、この曲はまだ理解しきれてないです。

 

 

5. ふたりの世界

 この曲は正直まだよく分かりません。

 マンネリ化した恋人の歌…?

「あなたがいつもコンビニで買うコーヒーは分かってたつもりなのに間違えたことがショック」ってことは結構健気な女の子なんですかね。

それとも彼は売れないミュージシャンで、元々は彼女の方がギターを教えてあげたことから関係が始まって、彼は頑張ってるけど中々売れなくて。別れたいわけじゃないけど、将来の不安がどうしても拭えなくて。そんな自分も嫌で。

でも、仕事ばかりってことはサラリーマンですかね。

最後は「ズルいかな」で終わらず、「ダメかな嫌かな」が続くのが、縋りたい気持ちが現れててとても好きです。

 

 

6. いつまでも

 この曲はあんまり好きじゃないかも。

 ごめんなさい。この曲がこのアルバムの中で異質な気がして。

恋の歌ではないし、「憧れてきたんだ」みたいにあいみょんが主人公の歌ですかね。

ちょうどアルバムの中間曲だし閑話休題な感じがして面白いですけど。これで全然意味違ったら笑う。

 

ふぅ…疲れた。

次の記事にしようかな。