もしかして声フェチかもしれない

好きなものを好きなだけ。

迫力で魅せた「WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン」

悪童のあとはWARRIORの感想です。

 

私は悪童→下荒井→LOOSER→COMPOSER→WARRIORの順番でDVDを観てまして、記憶の新しいものから忘れないうちに感想を書いていこうと思う次第です笑

まず簡単にWARRIORのあらすじを

この国の大きな危機を乗り越えるためにサムライ達が戦った時代を、後の世は「戦国」と名付けた。野望を持ち、世の頂を望む者。それを信じ、命を捧げる者、そして裏切る者。必然の出会いを経て、運命が交錯し往く道は複雑に絡み合う。戦国の世を生きた5人の男たちとともに、アリナシを超越した戦国観が描かれる。

 

 

私は歴史に詳しくないので信長→秀吉→家康の順で天下を取ったということしか知りません。

ですが、お芝居の中で自然と説明をしてくれたので場面を理解することができました。

(初見時は混乱して一度停止して整理しましたが)

 

まず何と言ってもOPですよ。

このOPは私が今まで見てきた5作品のうち1番好きです。印象深いです。

すっごい当たり前ですけど、めちゃくちゃカッコよくないですか。

あんな激しい曲の中、殺陣でかっこよく登場されたら滾りますよ。

テンションは最高潮でした。NACSかっこよすぎ。

もちろんOPだけでなくその他BGMも芝居を盛り上げます。今回のBGMはどれも素晴らしい。

 

ではここからそれぞれの役の感想を述べていきたいと思います。

 

柴田勝家(森崎博之)

もうこの人は本当にバカ。褒めてますよ。

ゴリラと言われて喜ぶし、肥溜めに捨てられた自分の草履を普通に履くし。

なんというか突き抜けて良い人なんですよね。

でもそれはリーダーがやったからこそだと思います。

私は本当の柴田勝家がどんな人物だったのかは知りませんのでもしかしたら歴史に詳しい方は違和感を感じたかもしれません。

でもこの役を仮に大泉さんがやったらどうでしょう。なんか違う感じがしませんか笑

リーダーのやる役ってリーダーという存在ごと役を見れるんです。しかもそれが絶対にマイナスに働かない。

なかなかすごいことだと思います。

でもあのOPの両手で刀を受け止めて不敵に笑うシーンはよかったなぁ。あの表情最高です。あの人負けねぇって思います。

 

 

池田又兵衛/徳川家康(安田顕)

今回の主人公です。いわば家康と又兵衛は正反対の人物。似てるところといえば部下を大切にするところでしょうか。

その演じ分けが最高にうまいんですよね。

しかもそれが3パターンある。

本当の家康と又兵衛と家康になる決意をした又兵衛。

 

少し話が逸れますが、私は名探偵コナンが好きです。その中の主人公江戸川コナンの声優が高山みなみさんというんですけど、この人はすごいです。

工藤新一は高校生なので小学一年生のコナンと声が違います。しかし、新一の幼少期を描くときはまだ声変わりしていない頃なので端的に言えばコナンと同じ声なのです。(分かり辛くてすみません)

しかし高山さんは演じ分けるんです。聞いてもらえればわかると思いますが、明らかに江戸川コナン(工藤新一)と工藤新一(幼少期)の声が違う。

 

厳密にいうと少し違いますが、安田さんの演じ分けを見てふとこれを思い出しました。

又兵衛を捨て、家康として生きる覚悟を決めた時の表情は思わず感嘆の声が漏れました。

又兵衛のはずなのに又兵衛じゃない。

素晴らしい役者さんです。

 

 

 

織田信長(戸次重幸)

はい、今回のベストオブ男前ー。

えっ何か異論あります?ないですよね(圧力)

もう登場シーンでため息出ましたもん。 

ありゃかっこいいわ。シゲさんから残念とワガママとったら何が残るってんですか!(失礼)

副音声でもおっしゃっていましたが、終始シリアスな役です。お笑いシーンにも登場してますが、基本ツッコミ役です。一切ボケません。

あの切れ長の目を生かすアイメイクから煌びやかな衣装まで完璧です。

ああ最初の女の人侍らせてるシーン少し嫉妬しましたよ。お前誰だよって感じですが羨ましすぎてね…。

信長さんを見てて意外だったのが、完全な悪役じゃなかったところ。それはきっとリーダーの思いだったのかなーなんて思っちゃいます。

秀吉が言う通り信長は変人です。狂人と言ってもいいかもしれません。

最後の本能寺での迫力は凄まじかったです。

他の方のブログを拝見してて確かに!って思ったのは「信長は敵味方関係なく自分が認めた者は褒めてる」という点です。

それってある意味普通じゃない。憎しみより感激が来るっておかしいです。

でもそれが信長なんですよね。そのカリスマ性があるから天下統一を成し遂げられた。

そんな信長の狂気と愛情を、シゲさんは観客に伝わるように丁寧に表現してくれました。

 

 

明智光秀(大泉洋)

今までの大泉さんのビジュの中でダントツに好きです。どストライクです。

もともと長髪の人好きなんですよね。(すばるくんのパッチの頃のビジュ大好き芸人)

何しろ今までパーマしかお目にかからなかったのでギャップにやられました。

濃姫いいなぁ…。(さっきから女の人への嫉妬しかなくてごめんなさい)

ラストの大泉さんの斜めからのカットかっこよすぎませんか。あれはやばい。

OPの殺陣はそれぞれ個性が出てたと思うんですが、光秀のしなやかな動きに見惚れました。

どうしよう。光秀とマジで付き合いたい。

 

 

 

豊臣秀吉(音尾琢真)

くそっ!やられたわ!なんだお前ムカつく〜〜!!

もうほんと小賢しい猿ですよね。

信長にヘラヘラしてると思ったら最後に裏切るのかよお前!

でも秀吉を憎みきれないのがちらちらと純粋な心が垣間見えるところですよね。

全部が演技だったわけじゃない。床を綺麗にして褒められようとするところも、殿を命じられて涙するところもきっと本音。

特に絞り出すように「生きたい…」と漏らすところはグッときました。

武士として言ってはいけないことと分かっていても死にたくない、という葛藤がひしひしと伝わりました。

秀吉の嫌味ったらしいところで好きな場面は、光秀に食事を持って来るシーン。

 「〜のう!」って語尾を強めるとかもそうですが、「百姓へのねぎらいというものでございますよ」の声のトーンが好きですねぇ。

秀吉は武士の家の出じゃないんですよね。小さい頃から百姓の苦労を知ってるから出るセリフ。「お前は知らないだろうけどなぁ!」って心で思ってそう。きっと死んでも表には出さないだろうけど。

 秀吉ってそうなんですよね。絶対本音を出さない、けど滲み出てはいる。

それは設定として他の人物には気づかれないかもしれないけど、観客にははっきりと伝わってくる。

音尾さんの秀吉似合ってたなぁ。猿っていう通り身軽なんですよね。

OPのお尻ペンペンはマジで好き。

その後の跳躍力ですよね。キミは忍者かっていう。いつか忍者やってくれないかな。簡単にパフォーマンスできそう。

本能寺の時の黒幕としての登場はゾワっとしますね。

あの笑い声気持ち悪い!(褒めてます)

その後の転落っぷりが見事ですよね。 

信長の好感度グングン上がる一方、秀吉への好感度下がりすぎます。ざまあ。

あそこまで無様に取り乱せる音尾さんの演技力よ。

アイシャドウのおかげかそこまで目が離れて見えませんでしたし(そこ?)

 

 

みなさんメイクも濃いですけど、カツラや衣装で余計大変だったんじゃないかなあ。

その辺は副音声で充分すぎる位語ってくれてますね笑

副音声付きで見る人はお気をつけ下さい。副音声つきで見たあとに、あるシーンがまともに見れなくなります!

私はまともに見れなくなりました。あのシーン好きなのにどうしてくれるよ。

 

今回初めて5人のみではない舞台となったようですが、迫力はやはり段違いです。

アンサンブルの皆さんの動きが美しい。

もちろん殺陣のシーンもなんですが、女性の方の所作が美しい。

お着物きっと重いだろうにすごいなぁ…。

 

生で見てみたかったです。DVDで見ても圧倒されるんだから迫力凄いんだろうな。

DVDを見てからOPのリピが止まりません笑

あーかっこいい。